
Artyzen NEW BUND 31:上海に広がるNeri&Huの庭園の隠れ家
Artyzen NEW BUND 31 Shanghaiは、前灘の高層都市景観の中で、ひと味違うラグジュアリーを提案する。隠れ家としての体験をインテリアの中心に据えるホテルだ。Neri&Huは、想像上の石の塊を削り出した一連の空間として、公共エリアと客室を設計した。ホテルは舞台芸術センター、オフィス、商業施設を含む大規模開発の一部であり、文化とホスピタリティのプログラムを直接結びつける特別な機会に応えている。

異なる尺度をたどる到着の旅
ホテルはすべての宿泊客をすぐに地上階の一般的な受付へ案内するのではなく、複数の階にわたって到着の体験を組み立てる。来訪者は街路の高さにある比較的親密なロビーに入り、3階で隣接する舞台芸術センターにつながるラウンジを通り、最終的に5階のポディウムにあるメインレセプションと共用施設へ到着する。この連続が、建物を匿名的な一つの塔ではなく、小さな垂直の風景として感じさせる。

地上階のファサードは微細な質感を持つコンクリートで、その波形の模様は隣の公演施設の建築的特徴に呼応している。南壁の高い位置に設けた開口が入口の部屋へ自然光を取り込み、そうでなければ完全に閉じた石の量塊となりうる空間の雰囲気を変える。体験は、圧縮された感覚から開放へと向かう。

都市の上にある庭園のポディウム
5階では、レセプション、レストラン、ラウンジ、タパスバー、イベント会場、植栽のある屋外エリアが、持ち上げられたポディウムに配置される。Neri&Huはこれらを、個々の目的地を彫り込んだ連続する石の風景と説明する。パビリオンのような量塊が用途を示し、宿泊客を中央の一つのラウンジにとどめず、フロア全体へと誘う。

庭園テラスは、この密集した地区では得難い外気とのつながりを公共インテリアにもたらす。ホテルのプールを囲む単なる装飾ではなく、動線、眺め、座席、隣接する部屋の使われ方に影響を及ぼす。重厚な石の表面、植栽、自然光、調整された建築の境界の連続を組み合わせ、休息の雰囲気を生んでいる。

私的な囲いとしての客室
202室の客室は、自然を隠れ家とする考えを、より小さく家庭的な尺度で継承する。Neri&Huは各室の中央部分を明るい左官仕上げで包み、入口と浴室の灰色の石の塊と対比させた。木製のベッド台とヘッドボードが温かさを加え、控えめなブロンズの細部が、抑制された素材構成に手仕事の仕上がりを添える。

事務所は客室の特注家具も開発した。それらは、関係のない装飾品として加えられるのではなく、建築に属するように感じられることを意図している。明快な形は、密集した都市環境で滞在する宿泊客が求めうる、住まいのような親しみを支える。

文化的な暮らしにつながるホスピタリティ
舞台芸術センターに隣接することは、ホテルの都市的な個性の根幹である。二つの建物は異なるリズムを接触させる。文化イベントは人々と夜の活動を呼び込み、一方で客室と植栽テラスは静かな時間を提供する。設計はこの対比を受け入れ、集団の営みから個人のプライバシーへ移れる一連の空間をつくる。

その結果生まれたのは、後付けのテーマではなく、建築と景観に個性を見いだす現代のホテルである。石の言語が公共空間を統一し、庭園が柔らかさと季節の変化を加え、客室は概念を吟味された素材の組み合わせへと凝縮する。これらによって、上海から切り離されることなく、安らぎの場という考えを表現できる。


プロジェクト詳細と写真
プロジェクト:Urban Sanctuary | Artyzen NEW BUND 31 Shanghai、中国・上海市浦東新区、No. 20, 666 West Haiyang Road。インテリア・プロダクト・グラフィックデザイン:Neri&Hu Design and Research Office。延べ面積:17,090㎡。客室数:202。竣工:2023年10月。写真:Pedro Pegenaute。ここで選定した公式プロジェクト写真は、すべてのファイル名に同氏の名前が含まれている。


























































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